こんにちは!
一眼カメラといえば「背景をボカシた写真」ですよね。確かにその通りです。
しかしいざ撮ってみると「画質はいいけどなんか平凡だな」「プロっぽい写真にならない」「素人感が滲み出てる気がする」と思ったことはありませんか?
どうしたらうまく撮れるのかしら
実は、一眼らしい写真に仕上げるには「背景の切り取り」が重要です。背景の情報が多くゴチャついていると、せっかくの主役が埋もれてしまうからです。
カメラ用語とか知らなくても大丈夫。
この記事を読めば今日から実践できるテクニックがわかります。
2017年からカメラを使っている私が分かりやすく解説します。
- 一眼レフの初心者は「背景の切り取り方」を習得しよう!
- 【実例】2枚の写真を比較してみる
- この2枚は何が違うのか
- 背景から余計なものを取り除くと、洗練された写真が撮れる
- まとめ:焦点距離を意識してグッと写真のレベルアップ
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一眼レフの初心者は「背景の切り取り方」を習得しよう!
さて、あなたは一眼カメラを使いこなせてますか?
正直、設定方法とかよくわからないし、カメラ用語も難しいし。。
テキトーに撮ってもそれなりにいい写真は撮れてしまいます。
しかし今回紹介する「背景の切り取り方」は、特にカメラ用語を知っていなくても
じゅうぶんに活かすことのできるテクニックです!
【実例】2枚の写真を比較してみる
以下の2枚の写真を比較してみましょう。
どちらがイイ感じの写真に見えますか?背景に注目してみてください。
まずは1枚目の写真。
レンズ: EF-S18-55mm f/3.5-5.6 IS STM
焦点距離 :24.0mm
Tv(シャッター速度): 1/1000
Av(絞り数値) :F5.0
イッツアスモールワールド全体が背景になっていますね。
アトラクションに並んでいる人々も映ってしまっています。
それに対して次の写真。
レンズ :EF-S55-250mm f/4-5.6 IS II
焦点距離 :96.0mm
Tv(シャッター速度) :1/1250
Av(絞り数値) :F5.0
イッツアスモールワールドの中心部だけが入っています。
下のほうにいた人々は映っていませんね!
この2枚は何が違うのか
2枚の写真に共通していることは
- 被写体の大きさ(胸から上が写っている)
- シャッタースピードは1/1000くらい
- 絞りもF5.0くらい
です。
では、この2枚が異なる点は何なのでしょうか?
撮影時の焦点距離が違う
この2枚は使用したレンズの焦点距離が違います。
1枚目で使ったのが24mmの広角レンズなのに対し、2枚目で使ったのは望遠レンズです。
望遠レンズを使うと画角が狭くなります。望遠レンズは遠くのものを写せるので、その分映る範囲が狭くなるということです。
2枚目の写真は「望遠レンズを使って画角を狭めることで背景を切り取ったので、余計な情報を排除することが出来た」ということになります。
実際の現場では、
「イッツアスモールワールドを背景にして写真を撮りたい」
↓
「広角で撮ったらアトラクションに並んでいる人々まで映ってしまった」
「イッツアスモールワールドだけを背景にしたい」
↓
「望遠レンズを使って背景を切り取ってみよう!」
という風に考えたのです。
(望遠レンズを使ったのでかなり後ろに下がって撮っています。)
背景から余計なものを取り除くと、洗練された写真が撮れる
「写真は引き算」という美学があります。
「余計な情報は排除したほうが良い写真になる」ということです。
「通行人」が余計な背景になる場合は排除したほうが良い。
ということです。
背景の切り取り方で、伝えたい情報がより明確になります。
まとめ:焦点距離を意識してグッと写真のレベルアップ
今回は背景の切り取り方を解説しました。
焦点距離が長くなるほど、画角は狭くなります。
画角が狭いほど背景を切り取りやすく、シンプルで洗練された写真になります。
このテクニックを使えば必ずしも良い写真になるとは限りませんが、初心者の多くが抱える「なんか平凡だな」「もっといい感じにならないかな」という悩みの原因は、背景がごちゃごちゃしていることであるケースは多いです。特別なテクニックは必要なく、写真を撮るときに意識するだけです。
明日からはこのポイントを意識して、伝えたい情報を明確にした写真を撮りましょう!