こんにちは!
「一眼レフやミラーレス一眼を買ったはいいけど使い方がよくわからない。」
「詳しい設定方法がわからない。」
といった悩みはありませんか?
今回はそんな一眼カメラ初心者の方向けに、
「一眼カメラ入門講座」を開講します!
本記事は「基本編」です!
一眼カメラの使い方!初心者が学ぶべき露出の3要素
一眼カメラの基本はズバリ「露出」!
今回紹介する「露出」の基本を理解すれば、
あなたのカメラ技術は格段にアップします!
「露出ってなんだ??」
という方。大丈夫です。
私は一眼レフを使い始めてから7年くらいですが(2024年9月現在)、最初の数か月くらいは右も左も分からない状態でした(笑)
だから、大丈夫です!
ゆっくり覚えていきましょう(*'ω'*)
一眼の基本:写真の出来栄えは露出で決まる
写真の出来栄えの半分くらいは「露出」で決まります。
露出とは、「写真の明るさ」のことです。
言い換えれば、「光の量」です。
光の量は「1秒間にカメラが受ける光の量×秒数」で決まります。
光を受ける時間が長ければ長いほど写真としては「明るく」なるのです。
・露出(写真の明るさ・光の量)=1秒間に受ける光の量×秒数
さらにカメラには
「(光を感じる)感度」
があり、これを調節することで露出を変えることができます!
このように、露出は
- 「1秒間に受ける光の量」
- 「光を受ける時間」
- 「光を受ける感度」
という3つで決まります!
また、これらを調節する要素には名前が付いています。
- 1秒あたりの光量を調節する要素=F値
- 光を受ける時間を調節する要素=シャッタースピード
- 光を受ける感度=ISO感度
カメラは、この3要素を自由自在に調節できます。これらの名前は必ず覚えましょう!
それゆえ、慣れていないと、暗すぎる写真や明るすぎる写真ができてしまうのです。
今回は、そんな露出を「水道の蛇口と受け皿(バケツ)」に例えて紹介します。
水=光、受け皿=カメラに置き換えて考えてみてください!
・写真の出来栄えのうち半分は露出で決まります。
・そして露出は「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」の3要素で調節する。
F値は絞り、すなわち蛇口のひねり具合を調節できる
1つ目の要素である「F値」について解説します。
まずは水道の蛇口を思い浮かべてみてください。
水道の蛇口って、少しだけ開いた時と思いっきり開いた時では水の量が違いますよね。
カメラもこのように、レンズに入ってくる光の量を変えることができます。
レンズには、上図のような「絞り羽」というものが付いています。
絞り羽の絞り具合で、光の量を調節するのです!
言い換えれば、光が通る道の幅を調節しているということです。
なんとなくイメージ浮かびましたか?
F値とはこの絞り羽の絞り具合の数値化したもの。
F値を変えることで光の量を調節できます。
「絞りをギューッと絞った(F値大)」とき、光の量は少なくなります。逆に「絞りを開いた(F値小)」ときは、光の量が多くなります。
「絞り開放」は絞りを開ききった状態を指します。テストに出るので覚えておきましょう!
シャッタースピードは蛇口を開いてから締めるまでの時間
次は2つ目の要素「シャッタースピード」について。
ふたたび水道の蛇口を思い浮かべてください。
そして次の問いに答えてください。
蛇口を同じ開き具合で5秒バケツに注いだ時と10秒注いだ時ではどちらのほうがバケツに水が多く溜まっているでしょうか?
答えは10秒。簡単ですね。
同じ開き具合ならば、時間が長いほど水は多く溜まります。
カメラはシャッターを開いている時間ぶんだけ光を取り込みます。
シャッタースピードはシャッターを開く時間を表しています。
その時間は1/1000秒、1/10秒、1秒、10秒など、幅広い範囲で調節できます。
当然、その時間が長いほど、取り込む光の量は多くなります。
つまり、同じ条件下ではシャッタースピードを長くするほど、写真は明るくなります 。
F値とシャッタースピードを一度整理してみましょう
F値とシャッタースピードを学んだところでいったん整理してみましょう。
・F値は絞り。レンズに取り込む光が通る道幅を調節
・シャッタースピードは光を取り込む時間を調節
(問)絞りを絞りまくってシャッタースピードを速くすると写真の明るさはどうなる?
(答)めちゃめちゃ暗くなる
例えばこの状態から
・絞りを開ける
・シャッタースピードを遅くする
などすると明るくなっていきます。
整理はできましたか?次のISO感度へと進んでいきましょう。
ISO感度は受け皿の感度(?)
露出の基本3要素、最後は「ISO感度」です。
もしもバケツに「水を感じ取る感度」があったら?と想像してみてください。
感度が高いとバケツの水が多くなり、感度が低いと水は少なくなる。というイメージは掴めますか?
レンズを通ってカメラに入ってきた光は、「撮像素子」というところで感知します。
簡単に言うと、その感度を数値化したものが「ISO感度」です。
感度が高いほど、
光を多く感知するので写真は明るくなります!
ですが、ISO感度を上げるとノイズも増幅してしまう(※)ので、上げすぎには注意です。
昼間の屋外ならそんなに上げなくてもよいのですが、
屋内や夜景を撮影する時は注意が必要です。
とりあえず、光を受ける感度があって、感度を上げることで明るさを増幅させるのだと思っておけばOKです。
※正確には、撮像素子で受け取った光を電気信号に変えて処理する時の情報量です。ISO感度を上げたとき、信号は増幅するので光の情報は多くなっている(=明るい)ということです。また、電子的に光を増幅させているのでノイズが出てしまうというわけです(; ・`д・´)
F値やシャッタースピードを調整して撮るには?
F値やシャッタースピードを調節するには
「撮影モード」を変更する必要があります。
・F値を調節するには「絞り優先(A/Av)モード※」か「マニュアル(M)モード」にしてください。
・シャッタースピードを調節するには「シャッター優先(S/Tv)モード※」か「マニュアル(M)モード」にしましょう。
ISO感度はどのモードでも自分で設定することができます!
※カメラのメーカーによって表記が違います。
例:Canonの絞り優先モード→Avモード
一眼で撮るときは3つのバランスが非常に大切です
さて、ここまで露出の3要素について解説してきました。
重要なのは、この3つのバランスです。
初心者の方はこのバランスがうまく調節できず、つまづいてしまいます。
「じゃあ、どうやって練習したらいいの?」
と思うでしょう。なので練習方法を紹介します。
とにかく練習あるのみです。
具体例:晴天の下で人物を撮影する
こんなシチュエーションを想像してください。
・場所…屋外
・天気…晴天
・被写体…人物
このとき、どうやってカメラの設定をするのでしょうか?
【step1】
・設定モード:「絞り優先モード」で
F値=f8にする
(→シャッタースピードは自動で決まります)
・ISO感度:「Auto」
これで撮ってみる。
確認してみるとISO=100、シャッタースピードは1/1000だった。とします。
※撮った写真のISO感度やシャッタースピードはカメラの「INFO」ボタンで確認できます
【step2】
「写真が暗いな」と思ったら:
①絞り優先モードのまま、
絞りを開いて(F値を下げて)撮り直してみる。
あるいは
②「マニュアルモード」にして
ISO=100、シャッタースピード=1/1000に固定、絞りを開いて撮り直してみる。
③アプリなどでレタッチ(編集)して明るさを上げる。
逆に「明るいな」と思ったら
絞りを絞れば(F値を上げれば)よいです。
このようにして露出を調節していきます!!
②は面倒ですが、設定値の感覚をつかむ練習になります!
とにかく練習あるのみです!(2回目)
まとめ
今回は一眼の基本「露出」について
解説しました。
ポイントは以下の通りです。
- 写真の出来栄えは「露出」で決まる。
- 露出の3要素は「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」
- 3つのバランスが大切
- とにかく練習して感覚を掴もう!
初心者は特に「絞り」が覚えにくいかと思います。
私も当初は「F値が小さいと明るくなるんだっけ?暗くなるんだっけ?」といった感じで頭がこんがらがってました。
でもこれはカメラを使ってるうちに覚えられるので安心してくださいね。
露出を理解したら次にやること
露出についてある程度は理解できましたか?
実は今回紹介した「絞り」と「シャッタースピード」には、隠された「第二の効果」があるのです!
それについては「発展編」で紹介します!
基本が身に付いたら読んでみてください。
↓発展編
ham-disney-camera.hatenablog.com