Canon RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMは2022年に発売されたCanonミラーレス一眼(APS-C機)専用のズームレンズです。こちらのレンズを購入するか迷っている方へ、1年半使ってみた感想とともに解説します。
※IS…イメージスタビライザー(手振れ補正)のことです。
※STM…ステッピングモーター(レンズを回すモーター)のことです。
RF-S18-150mm IS STM 概要
Canon RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、焦点距離18-150mmをカバーする便利なモデルです。APS-Cセンサー専用設計のため、実効焦点距離は約29-240mm相当(35mm換算)となり、広角から望遠までこれ1本で対応可能です。
旅行や日常撮影での汎用性の高さが大きな魅力です。
重さも310グラムと軽く、軽快に持ち運ぶことが出来ます。
このレンズを購入した理由
AF/MFのスイッチ等は付いておらず、シンプルな設計です。
なぜ買ったのかと聞かれると「EOSR10に付属するキットレンズだった。」というのが正直なところですが、しいて言えばこのレンズを選んだ主な理由は、高倍率ズームでありながら純正である点でした。
18-150mmという広い焦点距離は、一本で風景撮影からポートレート、遠景撮影まで対応でき、初心者から中級者まで幅広い層に適しています。
また、APS-C専用の純正高倍率ズームは選択肢が少ない(現行ではこれだけ)ため、このレンズは貴重な存在です。
1年半使ってみた感想
このレンズを2023年に購入してから1年半使用した私の個人的な感想を述べていきます。
使いやすさ
「レンズ交換を気にせず撮影に集中したい」場面で非常に重宝しました。広角から望遠までカバーできるので、混雑した場所や移動中の撮影にぴったりです。
また、軽いので気軽に持ち出して撮影を楽しむことが出来ます。R10との相性はとっても良いです。
特に私はディズニーリゾートで写真を撮ることが多いので、レンズ交換の手間がない・サクッと撮れるという点で非常に便利だと感じました。
望遠の物足りなさ(Dオタにとっては)
望遠150mm(換算240mm)は、一般的には十分ズームできる焦点距離の長さですが、ディズニーリゾートでショーやパレードを撮っている身としては、少し物足りない印象でした。私はもう少し望遠を撮れるレンズが欲しくて、タムロンの18-400mmという(これまた)高倍率ズームレンズを購入してしまいました。
F値の物足りなさ
150mmまでの望遠性能は便利ですが、最大開放F値がF6.3と暗いため、室内や夕暮れ時にはISO感度を上げる必要がありました。しかし手ぶれ補正(IS)は効果的で、暗所でもある程度安定した撮影が可能でした。
キットレンズだし、F値についてはしょうがないと思います。
高倍率の便利さ
とはいえ高倍率ズームは便利です。特に旅行では、レンズを交換する手間が省ける点が最大の利点です。しかもレンズ自体も軽量です。一日中これ一本で対応できるため、カメラバッグを軽量化できました。というか、カメラバッグは不要です。首からぶら下げておけばすぐに撮れるし疲れません。とにかく便利ズームは一本持っておくと安心できるんですよね。
見た目が少しダサい
ご覧のとおり。こちらのレンズはマウント径に対してレンズ径が小さめなので、ポケモンのディグダのような形をしています。これがダサいという声は多いです。しかしレンズフード(別売り)を付けてみると「悪くないかも」って思えます。
他ユーザーのレビューも見てみる
価格.com等に寄せられたユーザーレビューを総合すると、以下のような評価が挙げられます。
長所
携帯性に優れ、旅行やスナップ撮影に最適 手ぶれ補正が強力で、手持ち撮影でも安定感がある
広い焦点距離をカバーし、初心者にも扱いやすい
やはり高倍率で便利であるという声が多いみたいです。
短所
望遠端(60mm以上)で画質が若干低下
開放F値が暗めで、ボケ味や暗所での使用には限界がある
F値の暗さはキットレンズなのでしょうがないですね。その割には良い写りだと感じました。
作例紹介
EOSR10にこちらのレンズを装着して撮ってきた作例を紹介します。
jpegで撮影し、lightroomモバイルで編集済みです。
ディズニーランド内のエリア"クリッターカントリー"で撮影したタヌキの写真。すこしゴツゴツしているのですが、しっかり描写されています。明るい部分から暗い部分にかけてのグラデーションも綺麗です。
少しコントラストを下げました。プラスチック(黒いボードの部分)の質感と、金属(緑のフレーム)の質感も伝わってきます。高い描写力がお分かりになると思います。
まとめ
Canon RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、初めての1本として非常に優秀な高倍率ズームレンズです。特に、「レンズ交換の手間を省きたい」「旅行に持っていくレンズを1本だけ選びたい」と考える方にはおすすめです。一方で、望遠端での画質や暗所での性能を重視する方には、追加の単焦点レンズや明るいズームレンズを検討するのも良いでしょう。
R10やR7など、一眼カメラを始めて買う場合は、こちらのレンズが付いたレンズキットを買うのがおすすめです。
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