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スマホでも実践できる。紅葉を撮る時に意識するポイント

紅葉を撮影するときに意識するポイント解説

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紅葉シーズンは短く、撮影のチャンスは限られています。そのため、一度の撮影で満足のいく写真を撮りたいものです。本記事では、カメラ初心者の方々に向けて、紅葉を美しく撮影するためのポイントをわかりやすく解説します。この記事を参考にすれば、紅葉の景色を上手に撮影するコツをつかめるはずです。

 

主役を明確にする

紅葉写真の魅力を最大限に引き出すためには、撮影の主役をはっきりさせることが大切です。

主役が不明確だと、写真が散漫になり、伝えたい雰囲気がぼやけてしまいます。

以下のような被写体を主役に選ぶと、印象的な写真に仕上がります。

主役の例

葉っぱ1枚

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個々の葉の色合いや形状に注目すると、繊細で美しい写真が撮れます。

この写真では主役の葉っぱと、太陽を重ねています。そして絞りをF22まで絞り、光芒を出現させています。

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こちらは落ちていた葉を1枚拾って、岩の上に置いて撮った写真です。川が流れていて、水面のゆらぎが良い雰囲気を出しています。葉っぱ1枚だけでも「秋」を表現できるんです。

 

落ち葉

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地面に敷き詰められた紅葉は、秋らしい情景を引き立てます。この写真では、落ち葉をすくって振り撒いてみた瞬間を切り取りました。

 

同行者(ポートレート)

色鮮やかな紅葉でポートレート撮影!ぼかし方・構図・光を意識して、紅葉の美しい彩りを生かそう - NICO STOP(ニコストップ)|フォトライフスタイルWEBマガジン

↑写真の参考ページ

紅葉を背景に人物を撮影すれば、季節感のあるポートレートが完成します。

その際、背景はごちゃごちゃさせないことがポイントです。

 

建物(寺社仏閣)

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神社やお寺と、紅葉の相性が良いのは言わずもがな。和のテイストを表現することができます。

作例はありませんが、あえて洋風の建物と一緒に撮影し、コントラストを表現するのも良いかもしれません。(見せてください)

 

望遠レンズを活用しよう

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望遠レンズを使うと、主役を強調しやすくなります。背景を圧縮する効果も得られるため、余計な情報を排除し、主役を引き立てる構図を作りやすくなります。

この写真は焦点距離300mm(換算480mm)で撮影しています。主役を決めたら、余計な情報が入らないよう焦点距離を決めました。背景は色づいていない木を選ぶことで、より主役を際立たせることができていると思います!

 

光の使い方を工夫する

紅葉の美しさを引き出すためには、光の扱い方が重要です。光の当たり方によって紅葉の見え方が大きく変わります。状況に応じて、次の3種類の光を使い分けましょう。

 

順光

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順光は、被写体に正面から光が当たる状態です。太陽は自分の背中。この光を利用すると、紅葉の色を均質かつ鮮やかに撮影できます。全体を均一に明るく撮りたい場合に適しています。

 

サイド光

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サイド光は、被写体の側面から光が当たる状態です。この光を使うと、立体感や紅葉の質感を強調できます。影が適度に入ることで、奥行きのある写真が撮れます。

要するにエモいってこと?

逆光

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逆光は、光源に向かって撮影する方法です。葉が透けて光を通すため、幻想的で柔らかい雰囲気を作り出せます。特に朝や夕方の柔らかい光で撮影すると効果的です。

葉っぱの中を光が透けていくのが分かりますか。非常に雰囲気のある写真が撮れます。

 

背景にこだわる

 

前述しましたが。写真の背景は、撮影した写真の印象を大きく左右します。背景に不要な要素が写り込むと、主役が引き立たなくなるため注意が必要です。

 

シンプルにする

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背景に余計な情報がないほうが主役が際立ちます。400mmで撮りました。

空を背景にする

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青い空を背景にすることで紅葉の赤が鮮やかに映えます。

影を利用する

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暗い背景を選ぶことで、明るい紅葉を際立たせることができます。

 

背景をぼかす

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背景をぼかすためには、絞り値(F値)を小さく設定しましょう(例:F2.8やF4)。これにより、主役の被写体にピントを合わせつつ、背景を柔らかくぼかすことができます。

 

ホワイトバランスの調整

ホワイトバランス(WB)は、写真全体の色味を決める重要な設定です。

紅葉撮影では、ホワイトバランスを意識的に調整することで、葉の色をより美しく表現できます。

 

4.1. おすすめWB設定

  • 「曇り」モード

赤みがプラスされ、紅葉の色が鮮やかに表現されます。

  • 「日陰」モード

さらに温かみのある色合いが得られます。

 

撮影中にさまざまなホワイトバランス設定を試すことで、どの設定がその場に合っているかを確認できます。後から編集する余地を残して撮影するのも賢明です。

※本記事に載せている写真は全てホワイトバランスautoで撮り、後から色味を編集しています。

 

撮影後の編集でさらに魅力的に

撮影後に編集を加えることで、紅葉写真をさらに美しく仕上げることができます。初心者の方でも簡単に使える編集アプリを活用しましょう。

 

Adobe Lightroomモバイル

直感的な操作で、PC版と同じ編集作業ができます!

詳しくはこちらの動画を参考にしてみてください。


www.youtube.com

私はこのアプリがないと生きていけません。

 

基本的な編集ポイント3選

紅葉の写真を編集するうえでポイントとなる要素を3つ紹介します。

写真編集は奥が深いので、別途記事を作成中です。

  • ライト>露出、コントラスト

写全体の「明るさ」のバランスを整えます。オートで撮ると影が強めに出てしまいがち。そんなときはコントラストを下げ、シャドウを持ち上げると、全体的に明るい写真に仕上がります。のっぺりしてしまうのが怖かったら、黒レベルを下げると、締まった写真になります。

  • ライト>トーンカーブ

ライトのところにある「カーブ」。触ったことありますか?

全体の露出を見やすく調節できるグラフです。

撮影時の状態では、線はまっ直ぐですが、写真のようにゆるやかなカーブを作ってあげるといい感じになります。言い換えれば、暗部から明部のグラデーションがなめらかになります。

  • カラー

色を調整するところです。紅葉の鮮やかさを引き出します。

カラーミキサーを使うと、色情報ごとに彩度や色相、輝度を調整できます。

例えば、赤みが強くなってしまった紅葉をオレンジ色にしたい場合は一番左の赤い〇を選び、調整していきます。

まとめ

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紅葉を美しく撮影するには、主役を明確にし、光や背景に工夫を凝らすことが重要です。また、ホワイトバランスの調整や撮影後の編集を活用することで、初心者でもプロのような仕上がりを目指せます。

紅葉シーズンは短いので、この記事で紹介したポイントを参考に、思い出に残る紅葉写真を撮影してください。

 

ポイントまとめ

1. 主役を決める

2. 光の使い方を工夫する

3. 背景を整える

4. ホワイトバランスを調整する

5. 編集で仕上げる

 

これらを実践すれば、紅葉撮影がもっと楽しくなり、素敵な写真が残せることでしょう。今年の紅葉シーズンを楽しんでください!

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