こんにちは!
2019年3月に発売された
Canonのフルサイズミラーレス一眼、
「EOS RP」。
はたしてどんなカメラなのか、
どのレベルのユーザーを想定しているのか。
似た名前を持つ「EOS R」という機種もありますが、
いったい何が違うのでしょうか!?
比較しながら解説します。
- Canonの最新フルサイズミラーレス一眼EOS RPは買うべきか【初心者向け比較】
- EOS RPの仕様・特長
- 軽くて高性能なのに安い!(最重要ポイント)
- EOS RPとEOS Rの比較表
- RFレンズが多数登場してきたのも追い風
- EOS RPはフルサイズがほしい初心者におすすめ
- 関連記事
Canonの最新フルサイズミラーレス一眼EOS RPは買うべきか【初心者向け比較】
キヤノンのフルサイズミラーレス一眼「EOS RP」は、コンパクトさと高性能を両立した魅力的なカメラです。2019年3月に発売されてから4年以上経った今でも大きな人気を誇ります。
このカメラ。結論から言うと、
「フルサイズがほしい初心者にはおすすめできる!」です!
以下で理由を述べていきます。
EOS RPの仕様・特長
まずはEOS RPの概要を簡単に見ていきましょう。
- センサーサイズ : フルサイズ
- 重量 : 485g(バッテリー等含む)
- マウント : 「キヤノンRFマウント」
- 有効画素数 : 2620万画素
- バリアングル液晶モニター搭載
- Wi-Fi対応
- キットレンズ :「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」
- 4K動画が撮れる
EOS RPの主な仕様はこんな感じです。
フルサイズ一眼として十分なスペックを備えているといえるでしょう!
記事の後半にて、EOS Rと比較します!
軽くて高性能なのに安い!(最重要ポイント)
- 485gという軽量!しかも小さい!
- サーボAF対応の瞳AF
- 5軸の手ぶれ補正
- 「クリエイティブアシスト」で簡単かつ上手に
- 多重露光撮影できる
- HDR撮影も可能
- フルサイズの中では格安!
軽い!485グラム
EOSRPの大きな特長として
「軽い・小さい」ということが挙げられます!
485gというのはフルサイズ一眼の中ではかなり軽いほうで、
一眼レフのエントリーモデルと同じくらいです。
フルサイズ一眼は500gや600gを超えるものが多いので、これは大きな特長と言えます!
フルサイズセンサーを搭載しながら驚くほど小型軽量なボディ。約485グラムという軽さは、長時間の撮影や旅行時の持ち運びに大きな利点となります。横幅約132.5mm、高さ85mmのコンパクトなサイズながら、深めのグリップにより安定した握り心地を実現しています。
趣味カメラにおいて、軽いということは非常に重要だと私は考えています。 重たくて持ち運ぶのがメンドウになってしまい、カメラを使わなくなってしまった人をたくさん見てきました。 私も、カメラを買うときは軽さをかなり重要視しています。機会損失を避ける意味でも、カメラの軽さは重要です。
瞳AFを搭載するなど高性能
EOS RPはキヤノンの高度なAF技術「デュアルピクセルCMOS AF」を採用しています。
これにより、最速0.05秒という高速オートフォーカスを実現。
最近話題の「瞳AF」もバッチリ搭載です。しかもサーボAFに対応しています!
サーボAFとは、簡単に言うとピントの追尾機能のこと。シャッターボタンを半押ししている間、被写体にピントを合わせ続けてくれます。
動く被写体を撮るときには必須の機能です。
つまり、動く被写体の瞳を逃さずキャッチできるのです!
※初期設定の場合、カメラに近いほうの瞳にフォーカスするようになっています。
手ぶれ補正もハイスペック
通常キヤノンのカメラのボディに手ぶれ補正機構は無く、レンズにしか搭載されていませんが、このEOS RPはボディに3軸の手ぶれ補正を搭載。レンズと合わせて5軸の手ぶれ補正を実現しています!夜景を撮るときなどに重宝しそうですね!
多重露光もできる
多重露光は、複数枚の写真を合成したように撮る技術です。私も近年挑戦している技術で、今まで撮れなかった雰囲気の写真が撮れます。
難しそうで避けていたのですが、意外と簡単で楽しいです。
フルサイズデビューしたい初心者向けの機能も充実
「クリエイティブアシストモード」はモニターで仕上がりを確認しながら撮影できるというもの。「多重露光」は2~9枚の画像を重ねて撮影できるというものです。
「フォーカスブラケット撮影」では、連写時、動く被写体にカメラが自動でピントを合わせてくれます!
さらに専用アプリで合成・編集ができます。
HDR撮影もできます。
これは露出の異なる写真を連写して合成し、露出の差が少ない1枚を作り出してくれるというもの。
iPhoneにも搭載されていますが、逆光時などはとても助かる機能です!
なのに安い。破格。
さらになんとこのEOS RP、フルサイズ一眼の中では破格の安さ。「価格.com」では最安値が14万円を切っています!
同じフルサイズミラーレスでは20万円前後、またはそれ以上のものがほとんどなので、14万円を切るEOS RPはまさに破格です!
バッテリー持ちに不安あり
コンパクトな筐体なのでしょうがないことなのですが、バッテリーは「LP-E17」を使用しているため、ほかのフルサイズ機に比べるとバッテリー持ちが悪いです。
ただ、この点に関しては予備バッテリーを準備すれば問題なし。
EOS RPとEOS Rの比較表
次に、EOSRPの上位モデルに位置付けられている「EOS R」との比較をしてみましょう。
EOS RP | EOS R | |
センサーサイズ | フルサイズ | |
大きさ | 132.5㎜×85㎜×70㎜ | 135.8㎜×98.3㎜×84.4㎜ |
重量(バッテリー等含む) | 485g | 660g |
最高連写コマ数(/秒) | 5コマ | 8コマ |
有効画素数 | 2620万 | 3030万 |
レンズマウント | キヤノンRFマウント | |
最高シャッター速度(秒) | 1/4000 | 1/8000 |
液晶ドット数 | 104万 | 210万 |
キットレンズ | RF35mm F1.8 MACRO IS STM | なし※ |
価格 | 13~14万(:ボディのみ)18万(:レンズキット) | 18万 |
※ボディのみの販売のためキットレンズはありません。
さて、注目すべきは重量、大きさ、価格です。
前述の通り、重量は200gも違います!
大きさもRPのほうが高さ1.3㎝、奥行きは1.4㎝も小さいです!
さらに価格はRPのレンズキットとRのボディが同じくらいになっています!キットレンズもとっても使いやすいものが同梱されています。
画素数はRのほうが3030万と多くなっていますが、
実は画素数が多いからと言っていい写真になるわけではなのです。
単純に画素数だけじゃ比較できないのです。別の記事で解説します。
また液晶のドット数ですが、
あくまでも確認程度にしか液晶モニターは使わないのであまり気にならないでしょう。
RFレンズが多数登場してきたのも追い風
2019年の発売当初、RFマウントに対応したレンズも少なく、マウントアダプター経由でEFレンズを装着するといった運用方法も多くされていました。
しかし、2020年以降キヤノンはRFレンズの開発に力を注いでいますので、このEOS RPも選択肢に入りやすなってきたと感じています。また、中国系メーカーもRFレンズ開発をしていて、いくつか発売されています。今後はさらにRFレンズがたくさん出てくるでしょう。
EOS RPはフルサイズがほしい初心者におすすめ
ここまでEOS RPの特長などを述べてきましたが、結局このカメラはどのようなユーザーにオススメできるのか。
ズバリ、初心者にはオススメできます!
エントリーモデルのワンランク上、
「ミドルクラス」に割り当てられているEOS RPですが、
フルサイズ一眼の中ではもっとも敷居が低く、
コスパも良いのでフルサイズデビューしたいという方にはもってこいです
逆に、すでにフルサイズ一眼を持っているが買い換えたい、という方にはオススメできるかというとビミョーな感じです。
コスパは良いですが、秀でた機能も特に無いです。他のフルサイズ一眼も見てみるとよいでしょう。
EOS Rと比べてみると、EOS Rのほうが優れているといえる項目は
「最高シャッター速度」「最高連写コマ数」です。
アマチュア、初心者の方でも特に動きの激しい被写体を撮るという方はEOS Rを選んでも良いでしょう('ω')
まとめると、このカメラのターゲット層は
「初めてのフルサイズミラーレスを安く買いたい人」です!
もちろん、そもそも一眼カメラ自体はじめて買う、という方もOKです(*^-^*)
最近はAPS‐Cサイズを買わずにいきなりフルサイズから一眼デビューする方も増えています!
ボディだけなら約12万円以で購入可能です。
カメラデビューならレンズもセットで買うのがおすすめ。
RFレンズの選択肢が増えた現在、EOS RPはさらに魅力的なカメラとなっています。フルサイズカメラに興味はあるものの、高価格や大きさに躊躇していた方々にとって、EOS RPは理想的な選択肢となるでしょう。
最後に、カメラの選択は個人の撮影スタイルや好みによって大きく異なります。EOS RPの購入を検討している方は、実際に店頭で手に取って操作感を確認したり、レンタルして実際の撮影を試してみることをおすすめします。そうすることで、このカメラが自分のニーズに合っているかどうかを、より正確に判断することができるでしょう。
関連記事
EOS R10は私個人的におすすめしたいカメラです。APS-C機ですが非常におすすめ。
ham-disney-camera.hatenablog.com
おまけ:AIに聞いてみた
AIを使ってEOS RPのメリットを書き出してみました。
EOS RPのAF性能は、同クラスのフルサイズミラーレスカメラと比較して非常に優れていると言えます。以下にその特徴をまとめます:
- 高精度・広範囲: EOS RPは最大4779ポジションのAFポイントを持ち、撮像面の横約88%、縦約100%の範囲をカバーしています。これにより、画面のほぼ全域でピント合わせが可能です。
- 高速AF: デュアルピクセルCMOS AFシステムにより、最速0.05秒という高速オートフォーカスを実現しています。これは動きの速い被写体の撮影にも対応できる性能です。
- 瞳AF対応: 人物の瞳を検出してピントを合わせる瞳AFに対応しており、ポートレート撮影などで威力を発揮します。さらに、瞳AFはサーボAF(動体追従AF)にも対応しているため、動く被写体の瞳にもピントを合わせ続けることができます。
- 低光量下での性能: ISO12800での4K動画撮影にも対応しており、低光量下でも高いAF性能を発揮します。
- 使いやすさ: タッチAF機能により、液晶モニターのタッチ操作でピント合わせが可能です。これにより、直感的なAF操作が可能となっています。
- 動体追従性能: 不規則で横移動と奥行の移動を繰り返す動体に対しても見事に追従します。カジュアルな撮影には十分な性能を持っています。
EOS RPのAF性能は、同価格帯の他のフルサイズミラーレスカメラと比較しても遜色ないレベルにあります。特に、キヤノンの一世代前のモデルであるEOS 6D Mark IIと比べると、AF性能は大幅に向上しています ただし、最高級モデルのソニーα7 IIIなどと比較すると、AFのレスポンスや動体追従性能ではやや劣る面もあります。しかし、エントリーモデルとしては十分すぎる性能を持っており、多くのユーザーにとって実用的なレベルのAF性能を提供していると言えるでしょう。